さすが稲葉さん、すげぇ。

http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20081227

稲葉さん。こういうのは、「悪意」だと思いません。すばらしい批判or批評です。正直いって、田中さんの今回のは、相当に気分が悪いけど、それもネットで人をやりこめたり、あげあしをとったり、ラジバンダリするブログスキルを思い知らされた、ということで、それはそれで勉強になったのですが、この稲葉さんの問題提起、というか、批判には、(研究者としての)ぼくにとって多くの重要な問題点が含まれていて、それは真摯に受けとらないといけない、と感じています。
でも、少し、これに対しては、時間をおいてから、ぼくなりの意見というか想い、というか、
そういうのを書きたいと思います。少し時間をいただく理由は二つあって、一つは、いくつかの指摘が非常に本質的な問題を含んでいるので、すぐには頭がまとまらないこと。もう一つは、バブルがはじけると激しい不況になるのはなぜか - hiroyukikojimaの日記に書いた通り、今、小野さんのモデルに意志決定論的な基礎付けをする研究に取り組んでいて、その基礎付けの準備のために二つの数理的な論文をものにしなきゃいけないんだけど、それが佳境に来ていて、それに全精力をさきたい、ということなのです。

とにかく、きちんとしたすばらしいご批判、ありがとうございます。

こうきちんと指摘されてみると、急激に退行する世界にて - hiroyukikojimaの日記は、文章の構成に失敗しているのかもしれない。裏読みされると、意図が反転しかねない危ない文章だったのかな。やはり、個人ブログには編集者がいないので、用心には用心を重ねないといけない、ということか。