2次方程式の解の公式の覚え方

9月は、ブログをぜんぜん書けなかった。
でも、なんか悔しいので、タイムアップ20分前に、急に思い立って書いてみる。

新著『天才ガロアの発想力』技術評論社の刊行記念に、かなり下らないネタを入れちゃおう。この本の中に収録しようか、といったんは考えたんだけど、できあがってみると方向性がだいぶ違うので断念したネタだ。それは、2次方程式の解の公式の暗記法」
2次方程式の解の公式は、中学生(高校受験生)も高校生も必須な項目であるにもかかわらず、なぜだか、暗記方法で有名なものがない。ルート2が、「ひとよ、ひとよに、ひとみごろ、(一夜一夜に人見頃) 」とか、円周率が「みひとつ、よひとつ、いくにむいみ、(身一つ、世一つ、生くに無意味)」とか、画期的で情緒のある覚え方が開発されているのに、なぜ、「2次方程式の解の公式」に優れた暗記方法がないのか、不思議だった。それは、塾講師をしてた頃、不満に思ってたことでもあった。
 ところが、1995年に『あぶない数学』朝日新聞社、というムックに執筆したんだけど、そこに学習塾経営者の原田茂さんというかたが、「『低次元』数学の世界」と題して、とても面白い記事を投稿しており、その中に、「2次方程式の解の公式の暗記法」が載っていたのだ。たぶん、この先生が開発したのだと思うが、次のような「語呂合わせ」なのだ。

2人で会ったらベッドの上で、マイナス・ベイビー、押したり引いたり屋根の下、ビビって引いても幸せだあ

(解の公式それ自体と、この語呂合わせをどう対応させるかは、http://www.d2.dion.ne.jp/~hmurata/goro/kai2.htmlを参照のこと。ブログへの数式の入れ方がわからんので・・・)
これはスゴイ、と正直思った。あの複雑な文字式を語呂合わせにしただけでりっぱなのに、しかも内容がエッチときてる。これは尊敬にあたいする、と飛び上がった。

(9月のうちにアップするために、いったんここで公開しておこ)

しかし、しかし、なのである。これを中学生への講義のときに実際に利用するのは、なかなかムズカシかったのだ。
まず、解説してるぼくのほうがなんだか照れてしまう。そればかりじゃない。聞いてる中学生のほうにも、ビミョーな空気が流れる。クラスに女子が一人でもいると、それはもう、めんどくさい空気が漂う。これでウケをとるには、相当な芸風が必要だ。もちろん、上手にやって大爆笑を得られる先生もいるのだろうけど、ぼくには敷居が高かった。なので、数年に一回程度、興がのったときだけ披露することにしたのだった。生徒からウケをとるのは大変むずかしい。狙えば狙うほどこけるものなのだ。

などと思いながら、ネットで検索をかけたら、他にもいろいろと覚え方が開発されているらしい。http://www.d2.dion.ne.jp/~hmurata/goro/kai2.htmlにいろいろとアップされていて感心してしまった。でも、やっぱりエッチネタが多いのが笑ってしまう。

今、「3次方程式の解の公式ってあるのかな?」、って疑問が頭に浮かんだそこのキミ! あるよあるよあるんだよ、下記の本に載ってるから、取り寄せてごらん。(むちゃすぎるもってき方だあ)

天才ガロアの発想力 ?対称性と群が明かす方程式の秘密? (tanQブックス)

天才ガロアの発想力 ?対称性と群が明かす方程式の秘密? (tanQブックス)

そういえば、昔、ルート数の暗記法を生徒たち(中2)に作らせたことがあったっけ。ルート6=2.44949は、通常は「似よ、良く良く」なんだけど、ある女子が「妊娠、しくしく」とあてて、これはシリアスだけどすげーなー、と思った記憶がある。あと、ルート7=2.64575は「(7から読み始め)、菜に虫いない」って覚えるのが定跡なんだけど、これをある男子が「浮浪者こなごな」とあてて、当時の(少年によるホームレス狩りとか流行ってた頃の)ご時世に戦慄させられたことも覚えてる。
 最近は、聞く音楽がなくなって、遂に前から気になっていた中島美嘉にいっちゃってました。テレビドラマの「うぬぼれ刑事」で、美嘉さまに惚れ直したことも一因となった。なんと言っても彼女が主演した映画「NANA」はあまりに素晴らしかった。美嘉さま以外にNANAをやれる女優はいないだろってぐらいのハマリ役だった。あの「痛々しさ」は、彼女しか体現できないと思う。名曲主題歌「グラマラス・スカイ」は、すっげーかっこいいと思ったら、なるほどラルクHydeの曲だったのね。道理でかっこいいわけだ。