明日(6月7日)の朝、ラジオに出ます。

告知です。
明日の朝に、ラジオに出ます。収録済みです。
6月7日火曜日、ラジオ日経「アサカツ!!」7:35〜8:00
です。日経ビジネスアソシエという雑誌の、「数学」入門、という特集号が6月7日あたりに店頭に並ぶのですが、ぼくも執筆陣に加わってますので、そのタイアップ企画という感じです。なので、「数学をビジネスに活かすには」みたいなお題で話してます。まあ、朝の出勤時間帯なので、聞きにくいとは思いますが、可能なら聞いてみてください。あるいは電車の中で、ポータブルラジオで、でも是非。ぼく自身も、大学に出かける間際なので、全部は聞けないっす。
ついでに、もひとつ告知。実は、こんな本に関わっておりやす。

マンガ ケインズ 大不況は解決できる!

マンガ ケインズ 大不況は解決できる!

この本は、「イラスト解説系」ではなく、ほんまものの「劇画系マンガ」です。人間ケインズの多方面に光をあてて、その多才な才能を描いてます。ぼくは、「監修」という役割で、多少、理論的な点のサポートをし、いくつかコラム解説を書いてます。
書いたコラムで、特記しておきたいのは、ぼくが初めてニューケインジアン理論についての解説をした、という点です。あ、もちろん、いうまでもなく、ご本家ケインズの理論の超わかりやすい要約も入れてますよ。
前著『景気を読みとく数学入門』角川ソフィア文庫では、
景気を読みとく数学入門 (角川ソフィア文庫)

景気を読みとく数学入門 (角川ソフィア文庫)

クルーグマン流動性の罠」モデルを、クルーグマン本人の解説よりわかりやすく書き(ほんとだってば、笑い)、しかも、クルーグマンの手法をそのまま転用して「小野善康流動性の罠」モデルを導いて、その同じ点と相違点を浮き彫りにしたわけだけど(えへん!)、そこではあえて、ニューケインジアンモデルには触れなかったのでした。そこで、この「マンガ ケインズ講談社において、そのやり逃した仕事をしてみたわけです。具体的には、ブランシャール&清滝の独占的競争一般均衡を基本とするマクロ動学のキモの部分を解説してみました。まあ、この理論に対する(本心での)価値判断は入れてませんが。
というわけで、たぶん、このマンガ本を最後に、ぼくのケインズ関係、マクロ経済学関係の文筆は収束すると思います。つまり、これが一連の仕事の仕上げになります。なぜか、ということについては、またの機会に。
さて、昨日、バンド相対性理論のライブに行ってまいりました。
いんやー、すばらしすぎ。やくしまるえつこちゃんを初めて生で観ましたが、あの声と完全にマッチしたお顔・いでたちですた。直立不動で歌う姿といい、わけのわからんフレーズといい、あまりに神々しいです。あの声は、ほんとうに、奇跡の声だね。そして、演奏も予想以上にすばらしいものでした。とりわけ、気になったのは、彼らはフィッシュマンズを目指しているのではないか、ということ。(彼らがフィッシュマンズと関係があるのは、先月のフィッシュマンズ野音ライブにやくしまるさんが共演していることでわかる)。最新作「正しい相対性理論」の最後の曲「(1+1)」は、フィッシュマンズへのトリビュートなんじゃないか、と思えて仕方なかったのですが、ライブで聴いてよりその印象が強くなりますた。アンコールは「ムーンライト銀河」だったのですが、小山田くんのギターソロがかっちょよかったのもそうですが、なんてったってツインドラムで延々とドラムソロを続ける姿をみて、フィッシュマンズの「ロングシーズンズ」のツインドラムソロのことを思い出して、思わず胸が熱くなったわたくしでありました。かくいうわたくし、佐藤伸治が在籍したフィッシュマンズの最後のライブに行ってしまってるので。まさか、その2か月後に、彼が死んでしまうとは思ってなかったので。とても、感傷的な気分になりますた。相対性理論には、このまま、突っ走ってほすいであります。