ライブイベント、終了!

講談社の広報誌『本』11月号に寄稿したエッセイ経済学への「愛」と「がっかり」、がウェブに公開されているようです。以下です。
経済学への「愛」と「がっかり」(小島 寛之) | 現代新書 | 講談社(1/5)
まあ、これは、拙著『ゼロからわかる 経済学の思考法』講談社現代新書の「開講の前に」と半分かぶる内容なんだけど、多少、違う情報が入っていて、文章のトーンも異なるので、読んでみてくださいませ。
 昨日、大学のゼミのライブ(友人・知人へのライブの告知です。 - hiroyukikojimaの日記を参照のこと)が開催され、無事終了しました。お忙しい中、また、場所が多摩地区という遠いところにあるにもかかわらず、足を運んでくれた知人・友人のかた、その他多くの来場者の皆さん、本当にありがとうございました。ライブ演奏自体には、ぼくの実力不足に起因するいろいろ失敗があって恥ずかしかったですが、イベントとしてはなかなか盛り上がった楽しいものになったんじゃないかな、と思います。
 今年は、自分のバンドを率いて、3曲のギター&ボーカルをとり、3年生のバンドにリズムギターで加わって4曲演奏したんだけど、ロックバンドのライブにおいて何が大事か、ということを思い知らされました。ただ、ギターが弾ければいい、というわけじゃないということを。練習では譜面通り弾けても、本番ではたくさんの他の要素が加わり、それを制御できる知識と力量が必要だと痛感しました。リハの時点で、アンプの設定をきちんと記録しないとあとでまずいことになることとか、バンドの入れ替えのときの着替えや機材の搬入・搬出をきちんと事前に計算しておかないと本番で大変な事態になるとか、MCやチューニングの段取りをきちんと考えないと取り返しがつかないことが起きる、とか、トラブルが起きたときの咄嗟の対応の大切さとか。そういうことすべてを制御する力が、演奏力なんだとわかりましたです。50歳をすぎて初めて知ったライブの真実。笑。
それでも、なんとかかんとか、演奏を遂行することができたのは、ライブをオーガナイズした一人のゼミ生(とそのバンドメンバー二人)の行動力と機転と情熱のおかげでした。こういう学生は、11年間のゼミ担当の中で、一人しかいません。ずっと、彼と相談しながら、企画を進めたので、こういうイベントを成立させることに重要な要素というのを実感することができました。簡単なようで、本当に一筋縄ではいかないです。特別な才能を要することだと思います。こういう学生は希有だと思うので、次はないような予感がしてます。
 実は、自分がライブをやる、ということもあって、学生たちみんなが大好きだというテレビアニメ「けいおん!、をDVDで借りて第6話まで観てみますた。

けいおん! 1 [DVD]

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これが、めちゃめちゃ面白くて、はまってしまった。驚いたのは、そのレトロぶり。エピソードの切り替え時に、なんと、「カセットテープ」が回転する映像が出てくるんだもん。笑うわ。
軽音部の4人の女子高生がみんなそれぞれかわいいんですよね。まあ、塾講師を長くやってて、現実の女子高生に詳しいぼくから言えば、こんな子たちは実在しないが・・・笑。びっくりしたのは、主人公の唯が惚れ込んで買うレスポールの色が、ぼくが最初に買ったギターと全く同じこと。(ぼくのはギブソンではなく、安物のレプリカだったけど)。そんで、あのギター、誰かにあげたんだよな、と曖昧な記憶をたどって、それをつれあいに言ったら、しばらくノーコメントだった末、意を決したように、「あれは、あなたが、誰か、女子高生にあげたんじゃなかったっけ? けっこういい音してたギターだったのに」とつぶやいたのでした。しまった、やぶ蛇になってしまった。自分ではすっかり忘れてたんだけど、それで思い出しました。当時、ぼくになついていた生徒の女子高生がいて、その子に「自分の好きな男子がバンドをやってるから自分もギターが弾きたい」とせがまれて、「使ってないギターだから」というので、あげちゃったんだったわ。もう15年も前の話で、ぼくはすっかり記憶から抜け落ちてたんだけど、つれあいはしっかり覚えていました。そして、今頃逆襲されました。女性の記憶力の怖さを思い知らされた一件でした。