面白さ満点の『零点問題集』

今回は、黒川信重『零点問題集 ゼータ入門』現代数学社を紹介したい。 黒川さんは、これまでたくさんの著作を発表しており、ほとんどすべてがゼータ関数に関するものだ。本書ももちろん、ゼータ関数についての本ではあるが、「問題集」である、という点が異…

高木貞治の数学書がいまさら面白い

昨日、『天気の子』を観てきた。渋谷で夕方に観たんだけど、満員だった。客は若い子たちが大部分だという印象だった。 『君の名は。』も大好きだったが、『天気の子』も同じくらい好きな作品だった。とにかく作画がすばらしい。これがアニメか、と思えるくら…

文春に書評を寄稿しました!

『週間文春』7月18日号に書評を寄稿した。 評した本は、ジョージ・ギルダー『グーグルが消える日』SBクリエイティブ。 書評は、以下の文春オンラインで読めるので是非。 「古臭いビジネスモデルはもうすぐ消える?」 グーグルを滅ぼす新勢力とは何か | 文…

『完全版 天才ガロアの発想力』のお勧めポイント

『完全版 天才ガロアの発想力』技術評論社が、アマゾンにも入荷され、書店にも並んだので、前回に引き続いて、今回も宣伝をしたい。 【完全版】天才ガロアの発想力―対称性と群が明かす方程式の秘密― 知の扉 作者: 小島寛之 出版社/メーカー: 技術評論社 発売…

『完全版 天才ガロアの発想力』が今週末に刊行されます!

今週末、7月6日に、『完全版 天才ガロアの発想力』技術評論社が刊行される。これは、2010年に刊行された拙著『天才ガロアの発想力』技術評論社の完全版だ。 【完全版】天才ガロアの発想力 ―対称性と群が明かす方程式の秘密― 作者: 小島寛之 出版社/メーカ…

『楕円曲線と保型形式のおいしいところ』のおいしいところ

今、D.シグマ『楕円曲線と保型形式のおいしいところ』暗黒通信団を少しずつ読んでいる。これは、息子が父の日のプレゼントに買ってきてくれた本なのだ。 というのも、以前、息子がコミケに行くとき、暗黒通信団のブースも見てくる、というので、この本の購入…

チェビシェフの定理のラマヌジャンの鮮やかな証明

前回も書いた通り、素数についての啓蒙書を書く準備をしているので、いろいろ資料を集めている。「リーマン予想」にかかわるゼータ関数関係は、黒川先生の著作がたくさんあり、それでカバーできるので準備は十分。でも、「双子素数」関連の解説も入れたいと…

『リーマンの夢』とメルセンヌ素数予想と

今回は、黒川信重『リーマンの夢』現代数学社についてエントリーしよう。 この本は、一昨年(2017年)に刊行なので、少し時間がたってしまった。入手当時も一読しているが、今ぼくは素数についての啓蒙書を準備していることもあり、再読してみたのだ。すると、…

複素関数を感覚的に理解するには

このところ、複素関数論(複素解析)を復習してた。 というのは、素数についての本格的入門書を執筆中だからだ。ぼくは、一昨年(2017年)に『世界は素数でできている』角川新書を刊行した。この本は、素数について、お話だけじゃなく、ある程度きちんと理論の中…

『フランダースの犬』と社会的共通資本の理論

今回は、ウィーダ『フランダースの犬』について語ろうと思う。それも、この物語が宇沢弘文先生の社会的共通資本の理論の根拠づけになるんじゃないか、というちょっと突飛な視点だ。 ちなみにこのことは、前から考えていたんだけど、先日の資本主義研究会での…

文春に拙著の書評が掲載されました!

『週間文春』3月14日号に拙著『暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論』講談社選書メチエの書評が掲載された。 暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論 (講談社選書メチエ) 作者: 小島寛之 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/01/12 メディア: 単行本(ソフトカバ…

小学生向けの統計学の絵本が刊行されます!

今日あたりから、ぼくの新著が書店に並ぶ。 『宇宙人ミューとカイのかわいい統計大作戦』ミネルヴァ書房という本だ。 宇宙人統計本 この本は、小学校高学年の子供に統計グラフの読み方を勉強してもらうもの。 現在、文科省は統計教育に力を入れてて、高校で…

ビットコインの元論文の解説+抄訳を公開しました。

まず、前々回のエントリー 宇沢先生の思想について講演をします。 - hiroyukikojima’s blog で告知した来週の講演会のことを繰り返しておこう。 タイトル:宇沢弘文の思想~資本主義に代わる社会システム 日時:2019年2月15日(金)19:00-21:00(開場18:40)…

宇沢先生の思想について講演をします。

宇沢先生の思想「社会的共通資本の理論」を中心した講演を行います。資本主義研究会というところの行う「資本主義の教養学」 「資本主義の教養学」公開講演会 | PFC Insights というものです。 タイトル:宇沢弘文の思想~資本主義に代わる社会システム 日時…

坂井豊貴『暗号通貨vs.国家』SB新書は、めっちゃ面白い!

坂井豊貴さんの新著『暗号通貨vs.国家』SB新書を読んだ。来月(2月5日)発売の本なので、今はまだ、書店にはない。これは、「プルーフ版」というものらしく、要するに試供品みたいなもの。坂井さん(か、編集者さん)が送ってくださった。ありがとう! 暗号通貨V…

新著『暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論』が刊行されました!

ぼくの新著『暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論』講談社メチエが、大手書店には並び、アマゾンにも入荷されたようなので、販促の追い打ちをかけたい。暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論 (講談社選書メチエ)作者: 小島寛之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/…

来週、新著『暗号通貨の経済学』が刊行されます!

あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いいたします。 2019という数の持つ面白い性質をWEBRONZAに投稿した(2019に隠された数字の神秘 - 小島寛之|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト)ので、是非お読みくださいませ。 さて、来週、1月10日頃…

来月に、暗号通貨の本を刊行します!

年が明けた1月10日頃に新著が刊行されるので、第一弾の宣伝をしておきたい。 新著のタイトルは、『暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論』講談社選書メチエだ。カバーデザインは、下のよう。暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論 (講談社選書メチエ)作者: 小島寛之…

キングクリムゾンのライブを観てきた

先日、キングクリムゾンのライブを観てきた。 クリムゾンは、ぼくにとって、今でも人生最高のバンド。ぼくの中では、懐メロではなく、現在形のバンドとして存在してる。実際、バンドメンバーも変わるし、新曲も作られている。 クリムゾンは、1969年から活動…

WEBRONZAに寄稿しました!

WEBRONZAに新しい記事を寄稿した。以下だ。 医学部受験で女子が差別される問題の本質的な背景 - 小島寛之|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト 今回は、私大医学部の入試での女子差別のことを論じた。 とは言っても、「公正な入試とは」というような視点の論…

読売新聞で坂井豊貴さんが、拙著を書評してくれました!

今日(10月14日)の読売新聞の書評欄で、慶応大学の経済学者・坂井豊貴さんが、拙著『宇沢弘文の数学』青土社を書評してくれました! この本については、当ブログでは、新著刊行と、書店での講演会のこと - hiroyukikojimaの日記とか、『宇沢弘文の数学』につ…

『宇沢弘文の数学』について

先週、9月18日に拙新著『宇沢弘文の数学』青土社が刊行された。 実は、9月18日は、宇沢先生の命日だった。実際、ぼくは4年前に、宇沢弘文先生は、今でも、ぼくにとってのたった一人の「本物の経済学者」 - hiroyukikojimaの日記のエントリーで、この日に宇…

新著刊行と、書店での講演会のこと

新著が刊行される。大きい書店では、今日あたりから並び、アマゾンには明日入荷予定となっているので、満を持して宣伝をしよう。著作は、『宇沢弘文の数学』青土社だ。宇沢弘文の数学 [ 小島寛之 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 科学・医学・技術 > 数学シ…

松原望先生との、ベイズとAIに関するトークイベント

前回に少し告知したトークイベントがはっきり決まったので、宣伝したい。 池袋の天狼院書店にて、統計学者の松原望先生の、ベイズ統計学、AI、シンギュラリティについてのトークイベントに、討論相手として登壇する。具体的には、以下 日時 2018年9月16日(…

受験数学から何が学べるか

今週、茨城県の数学の先生方の研修の講師を務めてきた。二ヶ月ほど前に、栃木県でも同じく数学の先生方の研修の講師を務めたので、研修でのレクチャーは二度目だ。 さらにいうなら、今年は、(こちらは経済学者として)、土木学会のシンポジウムと阪大経済研究…

会話型数学書の成功例

今回は、小山信也さんの数学書『リーマン教授にインタビューする』青土社を紹介しよう。リーマン教授にインタビューする ゼータの起源から深リーマン予想まで [ 小山信也 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 科学・医学・技術 > 数学ショップ: 楽天ブックス価…

オイラーはやっぱりとんでもなくスゴイとわかる本

今回は、黒川信重さんの新作を紹介しよう。『オイラーとリーマンのゼータ関数』日本評論社だ。「ゼータの現在」というシリーズ本の2冊目の本だ。オイラーとリーマンのゼータ関数 (ゼータの現在) [ 黒川信重 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 科学・医学・…

阪大のシンポジウムで登壇します

先日、土木学会のシンポジウムに登壇し、基調講演を行った。今度は、阪大社研主催のシンポジウムで登壇するので、宣伝したい。以下。 日時: 2018年7月2日(月)午後7時〜8時30分 (開場/受付開始 午後6時から) 場所: 大阪大学中之島センター1…

映画『ペンタゴン・ペーパーズ』を観てきますた!

ゴールデン・ウィークに、観たかった映画『ペンタゴン・ペーパーズ』を家族で観てきた。これは、スピルバーグが監督したハリウッド映画で、1971年アメリカに起きた大事件を描いたものだ。それは、ベトナム戦争の真実について、その秘匿されている情報を、あ…

宇沢先生の理論のシンポジウムを土木学会が行います!

宇沢弘文先生の社会的共通資本の理論に関するシンポジウムを、土木学会が実施する。タイトルは、「宇沢弘文の社会的共通資本を再考する」だ。 シンポジウム「宇沢弘文の社会的共通資本を再考する」 日時:平成30年5月28日(月) 13:00−17:00 …