2015-01-01から1年間の記事一覧

続・続・堀川先生とキングクリムゾンの頃

先週、遂にキングクリムゾンのライブを観てきた。水曜日と木曜日の二日間。往年だったら、東京で行われるすべてのライブと、大阪や名古屋も一回程度を観るくらいだったので、それに比べるとまことに不本意である。まあ、あまりに多くのことがこの時期に重な…

新井紀子さんと、東ロボくんのことで、対談しますた

数理論理学者の新井紀子さんと、雑誌『現代思想』2015年12月号(青土社)で対談した。 タイトルは、「東ロボくんから見えてきた、社会と人類の未来」。現代思想 2015年12月号 特集=人工知能 -ポスト・シンギュラリティ-作者: 新井紀子,小島寛之,石黒浩,茂木健…

ベイズ統計は、うさん臭いからこそ、役に立つ

*追記(11月27日)ダイヤモンド社のHP「ダイヤモンド社 書籍オンライン」に、ぼくの短期連載「完全独習 ベイズ統計学入門」の3回目が掲載された。次のリンク。迷惑メールフィルターはベイズ統計学を使ってゴミメールを判別している | 完全独習ベイズ統計学入門…

来週、ベイズ統計の教科書が刊行されます!

来週、ぼくの最新刊が刊行される。それは、ベイズ統計学の教科書で、タイトルは『完全独習 ベイズ統計学入門』。タイトルからわかるように、ダイヤモンド社から2006年に刊行した『完全独習 統計学入門』の続編にあたる本である。企画は、この本が刊行された…

異端の統計学ベイズ

今、ぼくは、次に出す本のゲラを校正している。それは、ベイズ統計に関する本で、たぶん、『完全独習 ベイズ統計学入門』というタイトルになると思う。ゲラの段階に入ったので、来月中には確実に刊行されることになるだろう。これは、ダイヤモンド社の本で、…

続・堀川先生とキング・クリムゾンの頃

ぼくの指導教官だった堀川先生の三冊の著作が、最近、相次いで復刊された。それを記念にして一冊ずつ三回に分けて紹介している。前回は、堀川先生三部作とキング・クリムゾンの頃 - hiroyukikojimaの日記で、『新しい解析入門コース』日本評論社を紹介した。…

映画『くちびるに歌を』は日本版「ギルバートグレイプ」

もうすぐ夏期休暇も終わり、ということで、観ておきたいDVDを二枚レンタルして観た。 一枚は、映画『くちびるに歌を』、もう一枚は、映画『リトルフォレスト2冬春篇』だ。どちらも、すばらしい映画で、邦画のレベルは高いなあ、と改めて思った。 まずは、映…

堀川先生三部作とキング・クリムゾンの頃

ぼくが数学科のときに教えを受けた堀川穎二先生の著作三冊が、相次いで復刊された。 一つは、『新しい解析入門コース』日本評論社、一つは『複素関数論の要諦』日本評論社、そして一つは『複素代数幾何学入門』岩波書店だ。すべて、「新装版」と銘打たれてい…

ラマヌジャンの印象が衝撃的に変わる本

黒川信重先生の新著『ラマヌジャン ζの衝撃』現代数学社をざっと一読した。まだ、きちんとは読み込んでない段階だけど、こりゃあ早くファンに知らせなきゃ、ということで、とりあえず、エントリーすることにした。(アマゾンには画像が掲載されてないので、楽…

追悼! ギタリスト・小川銀次

*追記: 「Zappaが教えてくれたこと」のライブ演奏をyoutubeで見つけたので、追記した(8/24)。 今月の初めに、ギタリストの小川銀次さん(小川銀次 - Wikipedia)が永眠された。たくさんライブに通っただけに、とても残念で悲しい。58歳というのは若すぎるし…

大金持ちになれる確率理論?

ぼくの新著『確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで』ブルーバックスについては、これまでも2回、キャンペーンのためのエントリーをしてきた。一回目は、来週に新著が出ます! 確率の本です! - hiroyukikojimaの日記で、ここでは、本の概…

確率は観測可能なのか?

ぼくの新著『確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで』ブルーバックスが、そろそろ店頭に並んでいる頃なので、販促の追い打ちをかけておこう。 「まえがき」については、前回(来週に新著が出ます! 確率の本です! - hiroyukikojimaの日記)…

来週に新著が出ます! 確率の本です!

ぼくの新著が刊行されるちょうど一週間前になって、アマゾンでも予約が始まったので、ここで満を持して宣伝をしておこう。 本のタイトルは、『確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで』ブルーバックスだ。確率を攻略する ギャンブルから未来…

啓文堂新書大賞ノミネート 後半戦

拙著『数学的決断の技術』朝日新書が、啓文堂新書大賞にノミネートされたことは、前回(啓文堂新書大賞の候補作に選ばれちゃいました! - hiroyukikojimaの日記)にエントリーした。これは、候補の新書12冊でフェアを行い、売上げが一番多かった新書が大賞に選…

啓文堂新書大賞の候補作に選ばれちゃいました!

*追記 啓文堂書店・明大前店で撮ってきた写真を追加しました!(6月13日) 拙著が、啓文堂書店が主催する「啓文堂新書大賞」の今年の候補作の一つに選出された。それは、『数学的決断の技術』朝日新書である。候補作は12冊あり、それを6月いっぱいフェア…

スタジオコーストで赤い公園のライブを観てきますた

昨日(5月28日)は、新木場スタジオ・コーストで、赤い公園のワンマン・ライブを観てきた。 実は、新木場とかお台場とかは、「遠いなあ」と感じてて、帰りに飲むとこないし、帰ってくると遅くなるから、基本的には行かない戦略にしてる。渋谷とか、代々木とか…

青春は、今も昔も、痛々しくて美しい

前回は、橋本愛さんと蒼波純さん主演の映画「ワンダフルワールドエンド」で(一人で勝手に)盛り上がった。これ(ワンダフルワールドエンドの舞台挨拶を見てきますた - hiroyukikojimaの日記)で書きたかったのは、「青春は、今と昔で違うのか」ということだった…

ワンダフルワールドエンドの舞台挨拶を見てきますた

今日は、映画『ワンダフルワールドエンド』の初日舞台挨拶に行ってきた。 ゲストは、監督の松居大悟さんと、主演の蒼波純さん。映画の初日舞台挨拶というのに初めて参加したのだが、お目当ては、蒼波純さんだった。松居監督と純ちゃんのサイン入りのパンフレ…

わくわく読めるミクロ経済学の教科書

4月は、講義の準備などで忙しく、どうしてもブログの更新が怠りがちになってしまう。今回も、もう月末になってしまった。 新学期ということもあって、今回は、ミクロ経済学の教科書を一つ紹介したい。それは、神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社である…

宇沢先生の最新にして最後の著作が刊行されました!

宇沢弘文先生の最新にして最後の著作が刊行された。それは、『宇沢弘文の経済学 社会的共通資本の論理』日本経済新聞出版社だ。これは、これまでの本から既出の原稿を寄せ集めて再編集されたものではない。多少の条件付きではあるが、正真正銘の新著である。…

ガロアの定理の短めの証明が読める本

今回は、黒川信重『ガロア理論と表現論〜ゼータ関数への出発』日本評論社を紹介しようと思う。この本は、昨年の11月の終わり頃に出た本で、すぐに入手したのだけれど、読んだ(全部ではない)のが今頃になってしまった。それにしても、このところの黒川先生の…

yuiとユイのすばらしいコラボ〜フラワーフラワー『色』

最近、入手したミニ・アルバム、フラワーフラワーの新譜『色』がめちゃめちゃすばらしい。色(初回生産限定盤)(DVD付)アーティスト: FLOWER FLOWER出版社/メーカー: SMR発売日: 2015/02/18メディア: CDこの商品を含むブログ (3件) を見るこのアルバムは、アマ…

数学を教える人が読んでおきたい論理の本

ぼくは、以前から、論理とゲーム理論とをクロスオーバーさせた本を書きたい、というテーマを持っており、それは拙著『数学的推論が世界を変える〜金融・ゲーム・コンピューター』NHKブックスで果たすことができた。 この本を書くために、今まで、けっこうな…

『現代思想 総特集 宇沢弘文』が刊行されました!

雑誌『現代思想』の3月臨時増刊号として「総特集 宇沢弘文〜人間のための経済」が刊行された。是非とも、多くの人に読んでいただきたい。現代思想 2015年3月臨時増刊号 総特集◎宇沢弘文 -人間のための経済-作者: 柄谷行人,田中康夫,平川克美,宇沢弘文,内橋…

フラワーフラワーの音楽に魂が揺さぶられた

YUI改めyuiの組んだバンド・フラワーフラワーの新譜『実』を買った。そして、その音楽に、魂を揺さぶられた。 去年の11月に出ていたのに、今の今まで知らなかった。話題になってなかったのもあるし、フラワーフラワー結成後のyuiをぼくが追ってなかったのも…