2011-01-01から1年間の記事一覧

啓蒙書の新しい書き方、あり方。

ゲーデル本食い歩き - hiroyukikojimaの日記の付記や、完全性定理って、素人には、そんなにむずかしいわね、確かに。 - hiroyukikojimaの日記でリンクを貼った(2011-12-14 - /dev/wd0a)の主が、(あの有名な)鴨浩靖さんだと今頃、気づいた。確かに書評のリン…

完全性定理って、素人には、そんなにむずかしいわね、確かに。

ぼくの完全性定理の理解がダメだと、(2011-12-14 - /dev/wd0a)でアホ呼ばわりされて、悲しくなったことはゲーデル本食い歩き - hiroyukikojimaの日記の付記に書いたけど、今日のこの人の付記にもまだ「間違っている」と付け足してあるので、仕方ないから、…

ゲーデル本食い歩き

文末に付記があります(12月16日記載) 以前、銀座のフレンチレストランのランチを食べに行ったときのことである。1人で来ていた御曹司風の若い男性が、シェフを呼んで、講釈をたれていた。いわく、「〇〇さん、最高の中華フルコースはどこの店だかわかります…

上原ひろみのライブをミタ

昨日、上原ひろみのライブを観てきた。 あまりのスゴサに、鳥肌がたって、そして、涙が出てきた。 あんな演奏に遭遇することは、そうそうない。とんでもないテクニック、とんでもないパッション、そして、とんでもないイマジネーション。これがジャズなのか…

今年のマイ・イベントが全部終了した。

先週の金曜(11月18日)に、横浜国立大学主催のリレー講演会「社会と数学」のぼくの担当分「数学的思考の技術」(日経書評のこと、横国での公開講座のこと - hiroyukikojimaの日記参照)が終わった。聴きにきてくださったたくさんのかたがた、ありがとうございま…

確率っていったい何だろう

このところ、15年ぶりにエレキギターを弾いている。なぜなら、ゼミ生たちがバンドを組んで11月にゼミライブをするので、それに混ぜてもらうことになったからだ。今期のゼミで小島ゼミは10期生になる。ゼミバンドを結成するのが、ずっとぼくのささやかな夢だ…

ガロア生誕200年

ブログを書かないでいるうちに、もう一か月も経ってしもうた。 その間に、YUIのライブのチケットを手に入れたり、彼女の新譜を買ったり、やくしまるさんの「ノルニル/少年よ我に帰れ」を聴き狂ったりはしてたんだが、これといってブログに書くことがなかった…

日経書評のこと、横国での公開講座のこと

今日の日経新聞の書評欄の「この一冊」に、ぼくの書いた書評が掲載されている。ハーバート・ギンタス『ゲーム理論による社会科学の統合』NTT出版への書評だ。相当がんばって書いたので、日経をとっている方は是非お読みいただきたい。また、とってない方も、…

もうすぐ、新著『戦略とゲームの理論』が出ます!

松原望先生との共著で、ぼくの新著となる『戦略とゲームの理論』東京図書の見本刷りが手元に届いた。企画から刊行まで二年以上もかかったので、とても感慨深い。以下のような本。来週の土曜日(10日)頃には書店に並ぶ予定だ。戦略とゲームの理論作者: 小島寛…

内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか』

最近はまってしまったバンドは、「ねごと」という女子バンド。いんやー、リピートしすぎで、頭の中で自動的に演奏してくれるようになった。なんか、聴いてきた音楽にとても共通性を感じるのに、彼女たちのこの勢いはなんなんだろう。よくわかんないけど、ア…

カーズ2のこと、代数学のお勉強のこと

息子を連れて「カーズ2」を観てきた。パフュームがキャンペンガールをしてるから、というのはではあくまでなく、ピクサー作品のファンだから行ったのだ。息子にはできるだけ、こういう良質な映画を見せたいと思っている。実際、宮崎アニメも好きだけど、ぼく…

障害を問い直す

このごろ、「障害」のことを考えることがときどきある。 経済学は、これまで貧困を大事な問題として扱ってきたけど、障害というものを正面から扱ったことは少なかったと思う。そういう意味で松井・川島・長瀬著『障害を問い直す』は、画期的な試みだと思う。…

ジュンク堂でトークショーに参加します。

『理系なお姉さんは苦手ですか?』発売記念 内田麻理香先生×小島寛之先生トーク&サイン会 日時:8月20日(土)(19:30〜〈19:00開場〉) 場所:ジュンク堂書店 池袋本店4階カフェでやります。中身は、というと、内田麻理香さんのサポーターという感じで、 ト…

バンド不完全性定理を構想する。

(追記:1012年5月21日) 数理論理学者の古森雄一先生からコメントをいただき、少し加筆した(赤字の部分)。詳しくは、ロックバンドZFC48を構想する! - hiroyukikojimaの日記 とにかく、最近もう、あれだ、やくしまるえつこに完全にはまっている。いや、はめら…

ゲーデル記念日

「完全にわかった」とぼくの頭が言ったから七月三日はゲーデル記念日。あえて、というか、恥ずかしいから、何のパロディかはいわない。とにかく、今日はすごく嬉しい日になった。ゲーデルの不完全性定理の証明が、第1不完全性も第2不完全性も、どちらもかな…

いつのまにか、6月が終わってしまうぞ。

また、ずいぶんと間が空いてしまった。知らず知らずのうちに、「きちんとしていて読み応えのあるもの」だけを書こう、と考えるようになってたみたいで、だんだん書く間隔がひろがってしまってた。まあ、それならそれでいいけれど、でも、ブログなんだからも…

出演したラジオ日経の「アサカツ!!」は、どうもネットで聴けるようです。

今朝、放送されたラジオ日経の「アサカツ!!」は、ネットでいつもで聴けるようです。以下です。 http://www.radionikkei.jp/asakatsu/ 6月7日放送分、というところをクリックしてください。あるいは、たぶん、こっちからでも行けると思います。 http://www…

明日(6月7日)の朝、ラジオに出ます。

告知です。 明日の朝に、ラジオに出ます。収録済みです。 6月7日火曜日、ラジオ日経「アサカツ!!」7:35〜8:00 です。日経ビジネスアソシエという雑誌の、「数学」入門、という特集号が6月7日あたりに店頭に並ぶのですが、ぼくも執筆陣に加わってますの…

神が愛した天才数学者たち

ゴールデンウィークには、息子の要望で、昨年と同じく(科学への憧れとアレルギー - hiroyukikojimaの日記参照)、上野の科学博物館に行った。地下の原子物理のフロアには、大きな元素周期律表があり、係員のかたが子供たちに解説をしてくれた。それを聞きなが…

ミシン機のトポロジー

今日も午前中に関東が震源の地震があってびびった。例の地震以来、実は、ジムに行っていない。プールを歩きながら、論文や著作の構想を練るのを習慣としていたのだが、大きな地震が襲来したときに、さすがに水着いっちょで逃げるのが嫌だから、ジムを我慢し…

思想としてのガロア理論

自分も寄稿している雑誌『現代思想』青土社」の4月号、特集「ガロアの思考〜若き数学者の革命」が届いた。現代思想2011年4月号 特集=ガロアの思考 若き数学者の革命作者: 上野 健爾,吉田 輝義,砂田 利一,黒川 信重,小島 寛之,竹内 薫出版社/メーカー: 青土社…

新著『景気を読みとく数学入門』が出ました!

いよいよ、今日あたりから、ぼくの新著『景気を読みとく数学入門』角川ソフィア文庫が書店に並ぶと思う。アマゾンにも入荷されたようだ。地震と原発で、社会全体に自粛ムードが広がる中、広報活動をするのは心苦しいものもある。でも、精魂込めて書きおろし…

映画「小説家をみつけたら」と若干の思い出話

ぼくが地震に遭遇したのは、家の近くの路上だった。妻と息子と3人で昼飯を食いに出かけた帰り道だった。それはそれはものすごい揺れ方で、この世の終わりかと思った。幸いだったのは、家族全員がその場にそろっていたことだった。東京は被害が東北ほどでな…

TPPと社会的共通資本の理論

拙著『数学的思考の技術』ベスト新書は、発売3週間ですでに4刷になった。竹内薫さんの日経夕刊のすばらしい書評が大きな力添えとなったこともあると思う。出版社が新聞で大きな広告を打ってくれているのもあるだろう。(曽野綾子さんの超ベストセラーの広告の…

テイラー・スイフトを観てきますた

拙著『数学的思考の技術』ベスト新書は、な、なんと、発売二日で増刷になった。しかも、これまでの新書の増刷よりずっと多い部数の増刷となった。これはもうもう、小飼弾大明神のおかげ(404 Blog Not Found:数学的=普通 - 書評 - 数学的思考の技術参照)にほ…

数学的思考の技術

たぶん、新著『数学的思考の技術』ベスト新書が、各書店に並んだと思うので、新著の自己推薦をば。数学的思考の技術 (ベスト新書)作者: 小島寛之出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2011/02/08メディア: 新書購入: 45人 クリック: 1,031回この商品を含…

新著カバー

新著が今日、配本でございます!数学的思考の技術 不確実な世界を見通すヒント (ベスト新書) [ 小島寛之 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 864円店頭に並ぶのは、明日ぐらいになると思うので、 明…

コンピュータが仕事を奪う

新井紀子さんの新著『コンピュータが仕事を奪う』日本経済新聞出版社を読んだ。 非常に面白い本だった。新井さんの本については、これまで当ブログでは、数学は言葉 - hiroyukikojimaの日記とか、女子系数学書の誕生〜「式で書けること」と「計算できること…

新著刊行まであと少し

またまた、だいぶブログを放置してしまったが、その間は、新著のゲラの校正で大変だったのだ。 そのゲラも終わり、もう印刷に回って、刊行されることは99.99パーセント確実になったので、タイトルを発表することにする。二転三転、紆余曲折の末、次のものに…