2012-01-01から1年間の記事一覧

数学って「思想」なんだよな

最近、代数幾何を勉強し始めた。来年出す新書の準備の一環としての勉強だ。 代数幾何というのは、多変数の多項式の解(零点)の点集合(放物線とか、円とか、球などの空間図形はその一種)の性質を分析する分野のことだ。高校で教わる「代数・幾何」を化け物のよ…

リーマン予想から深リーマン予想へ!

ぼくにとっての今年最大の衝撃は、「YUI完結」、になってしまったと思う。もちろん、彼女が来年、どのような形で音楽活動を再開するのか(あるいは、しないのか)にもよるけど、YUI以外の音楽を身体が受け付けなくなって、YUIの音楽だけをエネルギー源として…

新著『数学的推論が世界を変える〜金融・ゲーム・コンピューター』が出ました!

前回(新著の目次+様相論理のお勧め本 - hiroyukikojimaの日記)に目次を紹介した、ぼくの新著、『数学的推論が世界を変える〜金融・ゲーム・コンピューター』NHK出版新書が、アマゾンにも入荷し、そろそろ書店にも並ぶと思うので、満を持して紹介したいと思…

新著の目次+様相論理のお勧め本

今週の後半から、新著『数学的推論が世界を変える〜金融・ゲーム・コンピューター』NHK出版新書が書店に並ぶはずなので、今日は、先んじて目次を紹介しようと思う。んで、おまけとして、前回(お勧めの数理論理の本を2冊+新刊の予告 - hiroyukikojimaの日記…

お勧めの数理論理の本を2冊+新刊の予告

下の方に、付記を書きました(11月24日) 来月に刊行される新書を書くためと、ゲーム理論の研究のためとで、ずっと数理論理の勉強をしてきた。このブログでも、何冊かの数理論理の本を紹介してきた(例えば、ゲーデル本食い歩き - hiroyukikojimaの日記など)。…

ライブイベント、終了!

講談社の広報誌『本』11月号に寄稿したエッセイ、経済学への「愛」と「がっかり」、がウェブに公開されているようです。以下です。 経済学への「愛」と「がっかり」(小島 寛之) | 現代新書 | 講談社(1/5) まあ、これは、拙著『ゼロからわかる 経済学の思…

友人・知人へのライブの告知です。

今回は、友人と知人へ宛てた私信です。 来週の土曜日に、大学のゼミ生たちとライブ・イベントを行います。暇なので行ってみようという酔狂な方は、どなたでもどうぞ。 何人かの友人・知人にはライブをやると話してあって、興味を持ってもらっていたのですが…

拙著『ナゾ解き算数事件ノート』の書評をいただきました!

今書店に出ている中央公論11月号で、経済学者の松井彰彦さん(本ブログでは何度も紹介している学者)が、拙著『ナゾ解き算数事件ノート』技術評論社を書評してくれた。その評があまりにみごとなので、当ブログの読者に紹介したいと思う。中央公論 2012年 11月…

新著『ゼロからわかる 経済学の思考法』が出ました!

ぼくの新著『ゼロからわかる 経済学の思考法』講談社現代新書が、アマゾンにも入荷されたようだし、書店にも並んだようなので、満を持して紹介しよう。実は、たまたま、今年、ノーベル経済学賞を受賞したロイド・シャプレーの業績をいっぱい紹介しているので…

今年のノーベル経済学賞!

さっき発表があったノーベル経済学賞。受賞者は、アルビン・ロスと、ロイド・シャプレー。 びっくりしたあ。 だって、あさってぐらいから書店に並ぶぼくの新著『ゼロからわかる 経済学の思考法』講談社現代新書には、シャプレーのことが満載なんだもん。協力…

abc予想が解決された?

京都大学数理解析研究所の望月新一教授が、「abc予想」を解決した、ということが新聞などで話題になっている。望月さんが総ページ数500ページに及ぶ4本の論文をホームページに公開し、それが「ネイチャー」で報じられたからだ。 実は、先週のアエラ(10/8日号…

半歩遅れの読書術の連載の補足(2、3回目分)

日経の日曜版の読書欄に、「半歩遅れの読書術」というコーナーがあって、それに4回連続で寄稿している。このブログでは、そこに字数の関係で書ききれなかったことを補足している。連載1回目(9月2日掲載)については、前回日経書評欄の短期連載のこと+お…

日経書評欄の短期連載のこと+おまけの本紹介

日経新聞の日曜の書評欄、『半歩遅れの読書術』のコーナーを、先週の日曜日(9月2日)から書いてる。4週連続の予定。日経をとってる人は、是非、お読みいただきたい。このコーナーは、自分の読書のスタイルについてのエッセイで、1冊以上本を紹介するもの。た…

週間東洋経済のぼくへのインタビューがネットで読めるようです。

先週、週間東洋経済に掲載されたぼくのインタビューがネットで読めるようです。これは、拙著『数学入門』ちくま新書に関するインタビュー。以下です。 http://www.toyokeizai.net/life/review/detail/AC/c0beca9e2402df64b0204be203bb8271/?utm_source=twitt…

小説というものの難しさ

のっけからなんだけど、今日(8月20日)発売の週刊東洋経済(8/25日号)にぼくのどでかいインタビュー(2ページぶちぬき、写真もでかい)が掲載されてる。最寄りの書店などで立ち読みしてつかあさい。(印税は入らないので買えとは強制しませんです)。これは、先…

新著『ナゾ解き算数事件ノート』が出ました!

新著『ナゾ解き算数事件ノート』技術評論社が、大手書店に並びアマゾンにも入荷されたので、宣伝させていただこう。これは、6月に刊行された『大悪魔との算数決戦』技術評論社の姉妹書となる本。ただし、続きものではないので、単独で読んでも遜色はないス。…

今日の日経に書評を寄稿しました。

今日(8月5日)の日経の書評欄に、アレックス・ベロス『素晴らしき数学世界』(田沢他・訳 早川書房)の書評を寄稿した。日経をとっておられるかたは、是非、お読みいただきたい。素晴らしき数学世界作者: アレックス・ベロス,田沢恭子,対馬妙,松井信彦出版社/メ…

森内名人の就位式に参加してきますた。

先週の木曜日、7月26日に、森内俊之名人の第七十期名人就位式に参加してきた。就位式の様子は、http://www.shogi.or.jp/topics/2012/07/70-5.htmlで観ることができる。 どうして参加できたか、というと森内名人ご自身に招待していただいたからであ〜る(えへ…

新著『数学入門』が出ました!

今日あたり、新著『数学入門』ちくま新書が書店に並んだだろうし、アマゾンにも入荷されたようなので、そろそろ宣伝しようと思っていたら・・・数学入門 (ちくま新書)作者: 小島寛之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/07/01メディア: 新書購入: 29人 ク…

(告知)福島大学で講演をします。

来週の月曜(7月2日)、福島大学で講演をします。 『確率って何だろう』 講演者: 小島寛之氏(帝京大学経済学部教授) 日時: 2012年7月2日(月) 14:40〜16:10 場所: 福島大学L2教室 主催: 福島大学経済経営学類共催:福島大学経済学会 広…

パラドクス本のこと、新刊のこと

新著『大悪魔との算数決戦』技術評論社についての紹介は、前回、新著『大悪魔との算数決戦』が出ました! - hiroyukikojimaの日記に書いた。今回は、さらに追い打ちをかけたいと思う。この本は、実は、次のようなかたにお勧めなのである。 1.小学生や中学…

新著『大悪魔との算数決戦』が出ました!

今日あたりに、新著『大悪魔との算数決戦』技術評論社が書店に並び、アマゾンにも入荷されると思うので、満を持して宣伝をしよう。大悪魔との算数決戦 (すうがくと友だちになる物語1)作者: 小島寛之著,大高郁子絵出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2012/06…

クオンツという人たち

(前半は、自著の宣伝なので、そっちには関心が薄く、クオンツに興味がある人は、後半に飛んでくらはい)。 これから2ヶ月の間に3冊の新著が刊行される。 最初は、今週末に刊行される『大悪魔との算数決戦』(すうがくと友だちになる物語1)技術評論社。大悪魔と…

入試国語に出題される、ということ。

今年は、ぼくの書籍から、5つの大学で入試問題が出題された。これまでも、ときどき出題されることがあったが、5 つもの大学で出題されたのは初めてだ。 出題の詳細は以下。 筑波大学・情報学群・情報メディア創成学類:小論文:『確率的発想法』NHKブックス …

流れは変わった、今こそ目指せ、サイエンスライター

サイエンスライターというのは、一般には、科学的な記事や書籍を市民向けに書く仕事だ。 昔は、マイナーな職業だったし、そんなに多くはなかった。市民向けの科学啓蒙書は、専門家(大学の先生)が片手間に書くことが多かったと思う。専門家の書く啓蒙書という…

ロックバンドZFC48を構想する!

先日、千葉大学の数理論理学者の古森雄一先生からメールをいただいた。『現代数理論理学序説』(日本評論社)などの著作のある、論文業績もりっぱな専門家のかただ。 内容は、このブログの以前のエントリー(バンド不完全性定理を構想する。 - hiroyukikojimaの…

小野善康『成熟社会の経済学』の紹介その3

一番下に、付記があります(4月28日)。小野善康『成熟社会の経済学』について、小野善康『成熟社会の経済学』の紹介その1 - hiroyukikojimaの日記と小野善康『成熟社会の経済学』の紹介その2 - hiroyukikojimaの日記に続いて、三回目の紹介をする。今回が、…

バンド・エコシステムをクアトロで観てきた

前回の渋谷サイクロンに続いて(エコシステム・イン・渋谷サイクロン - hiroyukikojimaの日記)、今日は、渋谷クアトロでエコシステムのライブを観てきた。 今日は、Flipというガールズ・ポップ・バンドがプレゼンツのイベントで、ガールズ・ポップが3バンド…

数と楕円曲線

前に、このブログで、「あれほど好きだった数論が、今ではあんまり興味がなくなった」というようなことを書いた。 でも、そうは言ったものの、やっぱりあれだ、ときどき思い出したように、数論の入門書を読んじゃったりするのだね。 この感じはなんと言った…

エコシステム・イン・渋谷サイクロン

エコシステムという名の日本のバンドのライブを渋谷で見てきた。 このバンドは、女子3人と男子1人のユニット。(http://www.ecosystem-web.net/index.html、エコシステム - Wikipedia)。このバンドのライブに行きたくなったのは、ぼくが環境経済学を専門の一…